南よりの使者

7月中旬、日本南西部を縦断した台風4号は、ここ西海にも大きな影響を残しました。
我々になじみの深い愛南町・鹿島でも小規模ながら地形の変化(!)が見られました。砂浜がゴロタ石の浜に、ジャリ浜が見事な砂浜に…。

そんなこんなで今週末のツアーです。台風後の海中は、ニゴニゴのガラガラか、ピカピカのツルツル(?)という状況が想像されます。もちろん期待するのは後者のほうですが、今回は…?

残念ながらニゴニゴサムサム。透明度は3?5m、水温は場所によりけりですが、概ね22℃前後。状況は決して良くはありませんでした。しかしながら陸上は良いお天気。雨を覚悟のツアーでしたが、週末の2日間で背中が真っ赤になったゲストもいたほどです。梅雨明け間近の前触れでしょうか?

そんな中でもダイビングはもちろん楽しい内容で、マクロからマクロまで?(だって透明度悪いんだモン)、岩場に群れるキンメモドキの大きな群れ(もちろん群れの中に突入して)や、砂地に隠れるウチワザメを探したり(もちろん舐めるように)ウチワザメ:M氏撮影

岩陰のアジアコショウダイの幼魚を眺めたり(もちろん這いつくばって)アジアコショウダイ:M氏撮影

他にもあれこれ楽しみました。

今回の一押しはニシキフウライウオです。21日(土)にゲストの方が目撃、翌22日(日)に捜索網を敷いた結果、見事に確認できました! ウミシダの周りにしかもペアで! 例年はもう少し遅い時期に確認されるニシキフウライウオですが、台風の影響か割と早い時期に見ることができました。まさに南よりの使者です。道中、夫婦で色々あったんだろうなぁ、とか考えるのは野暮というもの。しっかり居着いてくれるように見守りたいと思います。
ニシキフウライウオ:第1発見者H氏撮影


ニシキフウライウオ:捜索網功労者M氏撮影


撮影中もフラフラしていましたが、それともどこか遠くへ連れてってくれるように頼んでみる?

沖の島ツアー 第2弾!

6月に行われた「沖の島ツアー」ですが、第2弾のご案内です。
好評につき第2弾を開催いたします。

黒潮の恩恵が多い沖の島は、生物の種類や数が多く、サンゴも豊富でマクロからワイドまで楽しめる海です。大物も多く目撃されていますので気が抜けない!

初めての方も、前回参加していただいた方も(前回は雨にたたられましたから…)夏の沖の島を堪能しましょう。

8月19日(日) 松山発着 日帰りツアー
チャーターボートなのでスケジュールもラクラク!

8月3日は花火の日!

愛南町海中公園祭りの花火大会が、今年は8/3(金)に行われます。船越の港から打ち上げられる花火は、体の芯に響く大迫力です。
状況がよければヨットを出しますので、船上での花火観覧を楽しむ事が出来るかも。
という事で、イレギュラーではありますが3日(金)、4日(土)は1泊2日ツアーを行います。ぜひご参加下さい!

8月のツアー情報

夏休みシーズン突入! 西海のダイビングサイトも賑わいを見せ始めるシーズンです。梅雨明けはいつ…?

8月はご覧の日程でツアーを行います。魚種や個体数が増えて、賑やかになっていく西海の様子をお楽しみ下さい。

8/5、8/11.12 8/25.26

以前ご案内したように、この時期はイサナDS開放に伴い、以下のサービスを行います。
?毎週日曜日は松山発着の西海日帰りツアー
?平日のダイビングサービス受付(現地集合)

ご都合に合わせて是非ご利用ください。お待ちしています!

ご連絡先 TEL:089-933-1376(松山)
      TEL:0895-82-0011(西海)

「○○はじめました」

季節の変わり目になると良く目にする「○○はじめました」の文字。季節を実感するアイテム(?)として定着している感があります。
今回イサナダイビングでは、夏を感じさせる「ナイトダイビングはじめました」の巻です。
とは言え、要望があればいつでもしているので、「そう言えば今シーズン初だよね」位のノリですが。

エントリーしてすぐ、メンバー全員で暗視体験をします。ライトを消した状態で約1分、真っ暗闇を体験します。真っ暗と言っても隣の人は分かりますし、排気の泡も十分見えます。そんな中見えてくるのが夜光虫です。刺激を受けると淡く発光するプランクトンですが、手を振ったり水流を作ってやると蛍のように光ります。非常に幻想的な光景を楽しめますので、機会があれば是非体験してみてください。
夜光虫を光らせたくって、歯を食いしばって狂ったように手を振る隣人を想像してみても楽しめそうです。

後は通常のダイビングと同じですが、視界はライトで照らされた部分のみ。集中して観察しているので昼間のダイビングよりいろいろなモノが見えてくるのがナイトダイビングの醍醐味です。いつも見ている魚が寝ていたり、体色の変化も目にする事が出来ます。夜行性の生き物は、まさに水を得た魚のよう(例え方が不適切?)です。
同じポイントでもガラリと雰囲気の違うダイビングを楽しむことが出来るナイトダイビング。是非ご賞味あれ。

ただし、ここ西海は他の海域と比べてもダントツにガンガゼが多い海。海底一面が黒い針のムシロなんてことも…。注意しましょう。

さらにナイトダイビングは、潜り終るまで「ビールおあずけ」が続きます。1日が長いこと、長いこと…。