8年目のリーフチェック

世界各地で行われているサンゴ礁域の調査に「リーフチェック」というのがあります。イサナダイビングクラブでも参加している世界統一規格のプログラムですが、当クラブの活動は今年で8回を数えます。

毎年10?11月にかけて行われるRCですが、最大の敵は天候。実際のところ、2007年は荒天のために本格的な調査は行われず前日の底質調査のみに止まりました。
毎年、「寒い?」だの、「修行じゃ?」だの、参加者の叫びが響くリーフチェックになるのですが、今年はどうでしょうか?

台風20号の影響か、どんよりとした厚い雲が立ち込める中、海は若干のうねり以外は風もなくまあまあ穏やか。イザ出発というときには案の定、雨がポツリポツリ…。やはり…。
名誉のために誰のせいかは公表しません

ライン上での調査リーフチェックポイントは例年通りの2ヶ所ですが、100mのライン取りに苦労しながらも順調にこなしていき、魚類、無脊椎動物、ガンガゼ、底質、ヤドカリ(?)の調査が行われました。

今年は黒潮生物研究所の中地研究員をメンバーに迎えることができ、かなり学術的な調査が出来たのではないかと思っています。
中地さん、さすが専門家だけあって細かいところまでいろいろと教えて頂きました。勉強になります!

結果報告はクリスマスパーティで行いますが、傾向としてサンゴ域は、ソフトコーラルを中心に若干増えているのではないかと思います。変化があったほうが我々も張り合いがありますし、増加ともなればやはり嬉しいもの。今後にも期待しましょう。

そんなこんなのリーフチェックですが、自分が遊んでいる海の状況を見て環境への関心も出てくる事が有意義なのだと思います。
「環境、環境」と耳タコの感はありますが、楽しく遊べる海がずっと続けばいいなぁ、ぐらいの気持ちでも共感する人が増えれば、それなりの力にはなっていくのでは? 興味がある方は是非ご参加下さい。


ちなみにヤドカリはリーフチェックの調査項目に入ってはいないのですが、チームサイエンティストたっての希望(ワガママ?)で、独自に行っている調査です。だって、ヤドカリ博士なんだもの。




11月、12月のツアー情報

夏の後半から高め安定していた水温も、例年並に戻った感があります。それでもまだ24℃そこそこ。
南からのレア者情報も多数ありますので、今が一番の潜りどき…?

11月、12月は以下の日程でツアー行います。



今、鹿島周辺のサンゴがピンチです。その被害を少しでも食い止めるためにサンゴ食巻貝を駆除するエコツアーを行います。
駆除道具は愛南町にご協力いただき、我々ダイバーが駆除活動を行います。
このエコツアーはSSIのユニークSPとして登録しておりますので、ご希望の方はコース受講もOKです。

なお、12/20は2009年の潜り納めです。1年の感謝とお礼を兼ねて潜りましょう!

11/1 サンゴ食巻貝駆除
11/8     〃
12/20 潜り納め

今年の「ダイビング交流会」は?

昨年は台風でお流れになった愛南町主催の「ダイビング交流会」ですが、今年は無事開催され2日間で多くのダイバーの方に楽しんでいただいたようです。

愛南町が、愛南の海の魅力を多くのダイバーに知って欲しいと始めたマリンイベントですが、少しづつ定着してきた感があります。広島や神戸から遠路はるばる参加した方もいらしたようです。

さて、海の中ですがこれがバチバチ(←意味不明)の状態で…。

透明度も良く(おまけして20mと言っておきましょう)、水温も27℃を超える快適環境です。今潜らずにいつ潜る?といった感じです。
初日は鹿島でのビーチダイブだったのですが、エントリーしてすぐに「ボートダイブに変更しよう!」と叫んだダイバーもいたとか…。気持ちはよく分かります。

天気も良かったので海中も明るく、海面近くにはキビナゴの群れ。ミドリイシ系のサンゴ群生付近には定番のソラスズメ、イシモチ、キンメモドキ、キンギョハナダイなどが群れています。
カラマツに潜むニシキフウライウオがペアで発見されれば、近くのヤギにはムチカラマツエビが、さらに別のヤギにはベニキヌヅツミガイが産卵している始末。
さらにはカエルアンコウモドキとみられるレア者も見つかって、カメラ、ストロボ、ライトとかなりの電力が消費されたように思います
狂喜乱舞しているダイバーの頭上には、様子を見に来たマダラトビエイが優雅に泳ぎ去る姿も見られ、何ともとんでもないダイビングイベントになりました。ふさわしい言葉を捜してみると、

てんこ盛り でしょうか?

残念ながら写真がないので、どなたか送ってください。イベント中に撮った写真なら何でもOKです。ここに掲載したいので参加された方に是非お願いします。

夜は夜ですさまじい盛り上がりを見せた交流会。詳細は公表しませんが、翌日に影響があった(←控えめな表現だなぁ…)ダイバーもいたようです。

今年は8月後半から割りと良い海況が続いて今に至っています。この状況が長く続いてくれると良いのですが。レア者もラッシュの時期、存分に楽しみましょう!