本日!海日和!!Vol45 「名前は恐いが…」

ヤシャハゼ(Web)

【夜叉(ヤシャ)鯊(ハゼ)】
 夏になると怪談をよく耳にするようになる。怖い話で夏を涼しく乗り切ろうとする江戸時代からの知恵だそうだ。
 今回は怪談に似合わない、かわいい魚だが、ヤシャハゼという恐ろしい名前が付いている。名前の由来は目が夜叉に似ているからだそうだ。目が釣り上がっているようにも、口が耳まで(魚に耳はないが…)裂けているようにも見えなくもないが、名前を付けた学者さんは、生きている姿を見たことないに違いない。体長は5cmと小さく、長い背びれをピコピコさせながら水中をホバリングしている姿はとても愛らしい。テッポウエビと共生することでも知られている。穴掘りの得意なテッポウエビが砂地に巣穴を作り、目のいいヤシャハゼが見張りをして、互いに助け合って生きている。
愛南町でも珍しく、私も一度しか出会ったことがない。怪談の主人公が実在しないのは言うまでもないが、ヤシャハゼには幻の魚になってほしくないものである。

(撮影地:鹿島)愛南サンゴを守る会 西尾知照

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